岡田春まつり
開催日 : 毎年4月開催
春まつりには奥・中・里の3組の山車がお祭り広場(大門前)に集結します。祭礼は、試楽と本祭があります。
祭礼前夜の試楽(宵宮祭)は、子供会による提灯行列と、3組のお囃子の奉納があり、梶人の伊勢音頭で神明社に集合し、参拝します。
祭礼当日は、3台の山車が引き出され、午前9時に大門前に集結して神明社に向けて先車順に並びます。神社では午前10時より献幣使参向のもと例祭が斎行されます。午前10時30分から木偶の奉納が行われ先車より、まず下木偶そして上木偶のからくり人形の奉納が順次行われます。
午後1時より、山車の方向を慈雲寺の山中にある白山宮の方へ向きを変える「捻廻し(ねじまわし)」が、勇壮に行われます。その後午後2時30分よりもう一度、木偶の奉納が行われます。午後4時に「引き別れ」を行い、山車はそれぞれの組の会所へ帰って行きます。
山車は3台とも、平成3年2月、知多市の文化財に指定されました。
岡田では、山車を昔は祭礼車と呼んでいましたが、昭和50年頃から、山車と呼ぶようになってきました。もともと岡田で、だしと呼ぶのは、はな(のぼりざおの先端部分の花、山車の前台の屋根の左右の花)の部分で標具(だし)と書き、神様が降臨するときの目印となるところです。神様が降臨し、木偶に乗り移って動かすとされてきました。
明治維新直後までは、慈雲寺の白山宮の祭礼として実施していました。記録によると、祭礼日は旧暦5月5日が長く続き、明治に入って旧暦8月2日、あるいは8月16日でしたが、明治30年に至って、村会が新暦4月16日に決めました。春祭りの始まりです。 今では4月16日に近い日曜日に実施しています。祭りの山車、お囃子や木偶奉納など、手間や暇、お金をかけた岡田での年に一度の大イベントです。